人間関係と威嚇
どうして言うこと聞かんの!??
子育てをしている人や企業の中のリーダーはこのセリフを言ったことがあると思います。無ければ無いで、良いのですが、人と話すときに「なんでこの人言ったこともしないんだろう?」と思ったことはないでしょうか。
そんな時に「威嚇」という表現方法を使う人がいます。
・睨む
・黙って見る
・語気を強める
などなど。大きな声を出すとかもそうでしょう。
・・・「威嚇」ですね。
威嚇のその先
大抵威嚇のその先は相手に以下の2つの感情を抱かせます。
・反発
・恐怖
端的に言うと、「そんなん言われるなら死んでもやらん」となるか「威嚇されたくないからやっとこ」となるかですね。
「死んでもやらん」の方は動物の中では人間だけのようですけどね。
相手の得になるくらいなら、自分の損得は置いておいて、損(痛み)を感じてもいい、となってしまう行動経済学の実験もあります。
現実には死ぬ前にはやるでしょうけど・・・。
「威嚇されたくないからやる」という方は逆に言うと「威嚇されなくなるとしない」ということになり、ずっと威嚇し続ける必要が出てきます。
威嚇好き?
人を威嚇したり、怯えさせるのが大好きだ、という方は別として、想いを伝えたい、言うことを聞いて欲しい、という時に威嚇はあんまり効果的ではありません。
だって、反発か恐怖しか与えないから。
威嚇でのコミュニケーションは本来動物がするもので、私たちはもう少し高度なコミュニケーションである誘惑をしましょう!
誘惑
威嚇というコミュニケーションと反対に位置するコミュニケーション。誘惑。
そもそもこのことの発端は子どもの準備が遅い!
というところから始まっています(笑)。
毎朝、毎朝、何度言っても、何回言っても、準備が遅い(笑)。そこで以下のような誘惑手段を考えました。
・ゲーム性を持たせる(準備を競争化)
・○時〇分までに準備ができたらポイントカードに印鑑を押す
・私が誰よりも早く準備してゆっくり朝を過ごしている姿を見せる
などなど。
ちなみに今のところポイントカード性が効果が高いですね!
○時〇分に間に合うようにするために、時計の読み方も覚えるし、ポイントカードという私たちで言うところの「通貨を貯める」という感覚も養われます。
いいとこ取り!
以前、挨拶をしない、という風土で悩んでいる組織で挨拶1回に付き褒賞として100円上げる、という施策を立てた企業さんがありました。
最初は100円のためにみんな挨拶していたそうですが、その褒賞を突如やめても挨拶は続き、挨拶をする風土になったそうです。
「挨拶するのは当然よね?」みたいな感じになっていったと語っていました。
1社だけの事例なので確実、とは言いませんが、外的動機付け→内的動機付けが上手に機能した例でしょう。
威嚇より誘惑の手段を考えると円滑な人間関係ができますよ!
(ちなみにこれは「円滑な人間関係」が誘惑の材料とした提案です(笑))